2007年02月

2007年02月28日 21:40

私がフリースタイルと始めたきっかけは、サンドラ・デービスさんのフリースタイルの演技を見たことでした。

僅か2分に満たないそのルーティンは、楽しさと、躍動感、ウィット、正確さ、犬の真剣な作業、ハンドラーの喜び、フリースタイルの持つすべてを表現していて、私は、何度も何度も、繰り返しその演技に見入っていました。

私は犬の訓練の世界の初心者だったのですが、それでも、この画面のボーダーコリーと私のdivoを重ね合わせてみていました。

このボーダーコリーpepper。pepperはdivoとほとんど同じ年齢でした。

divoはきっと、あのpepperのように踊れる。私の目標でした。sandraさんは、私のスーパースターになりました。

2007年2月23日、pepperは息を引き取ったそうです。13歳でした。
                                kuro

2007年02月25日 22:15

encyclopedie.snyke.com 百科事典によると、

  マインドコントロールの手法として特に顕著なのは、
  様々な局面に対しての膨大な規則を与えて、それらに従う事を強制し、
  その理由を知る事や考える事を禁止し、その通りに行動すれば非常に賞賛し、
  僅かでも外れれば厳しく罰して、次第にその規則に無意識に従うように
  「躾る(犬に芸を教えるように仕込む)」事である。

だそうです。

気になるのは、もちろん、
『無意識に従うように「躾る(犬に芸を教えるように仕込む)」』
の部分。

この場合、躾けられるのは人なのですが、その躾とは「犬に芸をおしえる様に」「仕込む」方法と同じで、その仕込まれた犬は「無意識に従う」ということですねぇ~・・・。

っというか、このマインドコントロールの定義内容と同じことが「犬に芸を教える」時の方法だというのが、少なくとも、この筆者の認識ということです。

確かに、そういう方法を使っているトレーニング方法があります。おそらく、ちょっと前までは、この方法が犬のトレーニングに使われてきました。だから、このマインドコントロールについて書いた筆者が、このような記述をしたのでしょう。

もちろん、無意識に動くような訓練は、犬に限らず、人のスポーツでも、楽器の演奏でも、キーボードを打つことでも、反復練習という形で行われます。ただ、「規制」の部分が違っているわけです。

犬が無意識に従うような主従関係を望んでいる場合は、このマインドコントロールの手法を使えばいいわけです。

この手の手法は、経験則からマニュアル化されていることが多いそうですので、犬の訓練の世界にも、このマニュアルを熟知している人はたくさんいるはずです。使う使わないは、その熟知した人の選択でしょう。

しかし、規制を限りなく加えて、従うことを強制し、考えることを禁止し、言うことを聞けば非常に賞賛し、僅かでも外れれば厳しく罰して、無意識に従うように躾けて「犬を飼う」意味は、何なのでしょう?

リアルなぬいぐるみを着せ、あらかじめプログラムをインプットしたAIBOじゃ、だめなの?
                                 kuro

2007年02月21日 18:41

4974f39f.jpg
(さらに大きいギヤギヤゲット)


テレビを見る犬は、我が家ではドノが初めてです。

画面上に表れる様々な種類の映像の中、動物に対する反応は、明らかに違います。

ダダのフリースタイルの映像を見て、ドノは、画面に「ツッツキバイト」を仕掛けていました。

つまり、犬は、少なくともテレビを見る犬は、「絵」を理解できるはずです。

Animals in Translation(動物感覚)のなかに、スペルをいって要求を告げたオウムの話が出ていましたが、もし、犬が「絵」を理解できるのなら、それなら、犬と文字でコミュニケーションをとることも、可能なのではないでしょうか?
                               


ちょっと話は変わりますが、

ディヴォは、言葉が人間にとってのコミュニケーションの手段だという事を、非常に小さな子犬の時から理解していました。

ドノも、言葉を、私の意思表示の手段として理解しているようです。教えたわけではないけど、ダダに方向を指示する「左」という言葉に、適格に反応します(「右」はまだあやしい)。「ゴロン」も教えていないけれど、理解しているようです。

ダダは、言葉をあまり重要視していませんでした。視覚的なキューの方が、彼女はよく反応します。

この3頭の、この言葉に対する受け止め方の違いは、どうやら、彼等が、自分のいる環境に対する興味の深さによるもののような気がします。

・・・平たく言うと、ダーちゃんは、廻りのことなんて見ちゃいない。



(絵)文字、誰か教えた人、いるかなぁ~。

                              kuro<

2007年02月16日 19:30

8f777af1.jpg
ちびドノに、ポジションチェンジを教えています。

コマンドは、ダダと反対のコマンド、ディヴォに使っていたように、左脚側が「ついて」。右脚側が「this」です。

ヒールポジションは、結局手に鼻をターゲットするように教えました。前からのポジションチェンジは、その延長で、手にターゲットさせながら移動。後ろからのポジションチェンジは、「マテ」をさせて、私が少し前へ動いて反対のポジションへ呼びます。

まだまだ良くわかっていないようなのですが、とりあえず、お勉強というかたちでの練習では、嬉々として動いています。

これを、かつて、ディヴォとやっていたように、今、ダダとやっているように、日常生活で、誘導もなく、御褒美もなく、単なる日常会話の一つとして使えるようになるのは、おそらくまだまだ先でしょう。


A WAY OF LIFE

イギリスの、有名なシープドッグトレーナー/トライアル競技者である、グレン・ジョーンズさんの、シープドッグトレーニングの指導書のタイトルです。

ボーダーコリー/シープドッグのトレーニングは、まさに、シープドッグとそのハンドラ-/羊飼いにとって日常生活であり、もしかしたら、だからこそ、その彼等の生活/トレーニングに思いをはせると、胸が熱くなるのかもしれません。


都会で暮す私と、私の犬達にとって、このフリースタイルのトレーニングは生活の一部です。彼等との暮らしのためにトレーニングをし、意志の疎通を図る為にトレーニングをし、互いを確かめあう為にトレーニングをします。

A WAY OF LIFE
kuro

2007年02月04日 11:20

イギリスのボーダーコリー関連のサイトをさまよっていると、よく、レスキューのサイトにいきあたります。

イギリスのフリースタイルの世界では、ボーダーコリー/ワーキングシープドッグが圧倒的な数を占めているのだけど、超有名犬の中にも、レスキュー団体/個人/シェルターから引き取った犬というのは、かなりの数を占めているようです。

アティラのフライ、ティナ・ハンフリーのシャンディ、キャス・ハードマンのジニー、皆、何らかの理由で、最初の飼い主の元を離れ、新しい家族を求めて、それぞれのハンドラーのもとにきた犬たちです。

昨日、ネット上をさまよっていて行き当たった、ボーダーコリーのレスキューのサイトに興味深いことが書いてありました。

ボーダーコリーの成長のひとつの段階の、ティーネイジャー時代に、飼い主が、その行動に対処できなくなることが多い。そのため、レスキューにまわされるボーダーコリーたちが多い、ということなのです。

そこら中にボーダーコリー/ワーキングシープドッグがたくさんいる国ですから、確か、一年間にレスキュー団体などに回ってくるボーダーコリーの数は、万の単位に達していた、様な記憶があります(不確か・・・)。

日本では、飼い主が犬を放棄すること=保健所の殺処分、ですから、目下のスローガンは、もちろん、「犬の一生を、飼い主が責任を持って飼いましょう」です。

イギリスでは、家庭犬の世界では、「犬を殺す」決定の前に、「新しい飼い主を捜す」が入ることが常識のせいか、手に負えない犬を手放す、ことが、割合カジュアル/気楽に行われているような気がします。

そんな理由からか、新しい飼い主募集中の犬の情報は、ボーダーコリー単犬種MLや、フリースタイルのMLによく紹介されます。

そういえば、先日、ボーダーコリーの新しい飼い主募集中の記事に、ある有名フリースタイルハンドラーが、詳細を知りたい、自分こそ、その子の飼い主になれるかもしれない、と返事をしていました。

ティーネイジャー時代に入りつつある悪ガキボーダーコリーの飼い主としては、捨てたくなる気持ちもわかるような気がします。しかも、アティラやティナや、キャスが引き受けてくれるかもしれない国でなら、なおさら・・・、

いや、もしかしたら、手に負えない人が、すべてを悪化させ、すべての登場者を不幸にするよりも、アティラやティナやキャスのような人に引き受けてもらう方が、もしかしたら、みんなのために幸せな解決となりうる場合もあるのかもしれません。

でも・・・・

あえて、

アティラやティナやキャスに引き取られるよりも、私のもとにいる方があなたは幸せになれるのだと、うちの犬たちには言うことにします。だから、ぼくちん、ひっぱらないでちょうだい、それから、猫うんちには近づくな!
                                 kuro

[リズミックポー] トレーニングDVD by Dr Attila
フリースタイルの様々なポジション、
ステップやムーブの教え方を解説。
日本語版は、UKドッグアカデミーへ。
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