2007年08月

2007年08月29日 18:40

雷の季節ですね。

目下、我が家の犬では、雷怖い問題は表面化していません。ダダは、天下無敵のコワイ物無しだし、ちびは、おそらく、まだ雷に気がついていません。

雷が鳴ると、あるいは、よその犬に会うと、電車を見ると、工事現場の音を聞くと、などなど、犬が怖がる原因は様々です。

怖いものに出会うと、聞くと、動作に落ち着きがなくなり、ワラワラと動き回る。涎が出て、呼吸が荒くなり、場合によっては、わけも無く吠えだし・・・。ある意味、おいしい食べ物を目の前にした犬と似ています。

まあ、つまり、食べ物も怖いものも、同じように興奮を呼び覚まし、犬の平静な心を乱れさせるとも言えるのでしょう。


だから、だから、、、

怖いものの克服の為、食べ物を手にした飼い主に集中させて気を紛らわせる、というのは、どう働いているかを、注意深く見守る必要のある事なのでしょう。

雷が怖くてパニクる犬に対し、おいしい食べ物を与えたら、それを忘れて寝てしまった(安心感を得られた)場合は、その食べ物がきっかけで、犬は落ち着いた、という事になります。

そうならない場合、食べ物は、1つの興奮を、ほかの興奮に摺り替えている、ことにすぎない、という事なのですよね。

食べ物は、興奮状態を呼びます。この興奮を、落ち着くという方向をつける為のツールとして使えばいいのですが、興奮状態をそげない形で使う事は逆効果。

場合によっては、雷や怖いものを引き金としてその食べ物を与える飼い主を、単なる「エサヤリオバサン/オジサン」にしてしまい、引き金に対する興奮の改善にはなりません。


うちのぼくちゃん、精神的に成長するまで、雷に気がつかないでいてくれると良いのですが・・・。
                         kuro
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ちょっと長旅から帰ってきて、旅先での出来事を反芻しながら、ぐたぐたと過ごす幸せに浸る2頭。

2007年08月22日 17:26

集合写真です。
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熱中症に気をつけましょう。(自戒)

この後、ドノは、勝手に川へ走って行こうとして、数回呼び戻しました・・・っが、そう、もしかしたら。

撮影中、ドノだけが、舌がベロ~~~んとしているのが、気になっていたのだから、さっさと飲ませなければいけなかったのです。この時の座り方、疲れているし・・・。

この数日前も、朝のお散歩の帰り道、挙動不審だったボクチン。気をつけなくちゃ、と思っていたのに・・・。

水を出したら、ごくごくと飲み続けました。ごめんよ~~~。
                          kuro

2007年08月19日 21:13

フリースタイルのトレーニングは、日常生活の中での犬とのやり取りが、そのまま、あるいは若干の修正を加えることで、フリースタイルのムーブやステップとして使えるところに、大きな特徴があります。

たとえば、

後ろ足をあげるムーブの教え方としては、様々なやり方があるのですが、日常を家の中で暮すことの多くなった日本の犬独特な方法があります。それは、犬の足を拭く/洗うという生活の中にあるイベントを積極的に活用する方法です。

土足生活をしない日本の家屋内に犬が生活するとき、大抵、どこの家庭でも、犬の足を洗ったり拭いたりを日常的に繰り返します。

その足を洗う時、4本の足の洗う順番を固定します。そして、その順番で足を洗う時、犬の足それぞれに与えた名前をいいながら洗います。

習慣を重んじる犬は、飼い主が決まった順番を守れば、その順番通りに足を洗われることを予測するようになり、その順番通りに足をあげることさえするようになります。そこに、それぞれの足の名前をかぶせていけば(常にいいながら洗う)、自然に足の名前を犬は覚えていきます。

この方法で、1才3ヶ月のドノは、今現在、4本の足の名前を区別します。


この日常生活から覚えたことは、日常生活へフィードバックできます。

例えば獣医さんで注射をしたり、採血するとき、その針を刺す/獣医さんに捕まえられる足を犬に教えれば、犬の恐怖は減少します。家庭で爪を切るときにも同様です。

「ダーちゃん、ロットがちくっとするわよ。」「ドーちゃん、次は、キックの爪を切りますよ。」


私は、犬のトレーニングは、全て、日常生活でどう作用するかを基準に考えることにしています。だから、私の場合、フリースタイルのトレーニングも、何もかも、「コイ」「マテ」「ステイ」を完璧にするために存在している、といっても過言ではありません。
                                  kuro

2007年08月18日 11:16

ボクが今のおうちにきてから、一年たったです。

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昨日、ジューイのせんせーが、ボクをもしもししました。せんせーがあちこちさわろうとするから、好きにさせてあげたです。お口の中を見たそうにしたから、いっぱいお口を開けてあげたら、せんせー、すげー感激して、何回もお口を開けて覗き込みました。せんせーボクのお口好きなのかなぁ?っでもって、ボクに、イイコタイコバンをくれました。

うちのにーちゃんねーちゃん達は、みんな、イイコタイコバンもらっていたそーです。ボクももらえてよかったです。

今ボクの体重は、ダー姉ちゃんより少ないけど、せんせーは、もう少し、大きくなるっていいました。でも母は、ボクが年をとった頃には、母はババになるから母も年をとるから、ボクは小さいままでいーそーです。そーゆー親のツゴーで子供の成長を制限するのは、良くないと、ボカァ、思います。

せんせーは、わかいせんせーに、ボクのことイヤシ系だって言ってました。母は、ホントーは、ディ兄ちゃんみたいなショクニンカタギ系が好きだそーです。だから、ボクは、ディ兄ちゃんみたいになるようにがんばります。

でも、、、みんな、ソリハムリムリ、って・・・。

母は、ボクは神様からの贈り物 il dono だから、ディ兄ちゃんみたくなるヒツヨーないって言います。

おととい、お散歩で会うLuねーちゃんのママが、みんなと一緒のシューゴー写真とってくれました。ボク、Eにーちゃん、Luねーちゃん、Sねーちゃん、Liねーちゃん、ダダねーちゃんです。よくわかんなかったけど、母が「スワレマテ」っていうから、そーしたです。すげーほめられたです。

母が実家のマミーにお手紙書くそーです。げんきかなぁ~。それまでに、ボクの、かっこいい写真がいるって,,,それって、たんなるミエ?って聞いたら、マミーが安心できるよーに、だって。そのためには、ボクがかっこ良く瞬時の「フセ」ができないといけないって・・・。そーかな~・・・?動かない写真なら、瞬時かどーかはカンケーナイと、ボカァ、思うんだけどな。

2007年08月14日 12:14

私は、フリースタイルは、とても総合的な躾トレーニングだと思います。

犬の躾、とは、行儀作法に通じるところがあるのですが、それを犬に伝えるには、まず、「話が通じる」関係を作り上げなければなりません。つまり、共通言語を持つ事です。もっと平たくいってしまえば、犬に日本語を教える、という事だと、私は思っています。


犬の訓練は、犬が人にとって有益でありうる動物だということから、その使役犬としての有益性を最大限に生かす為のトレーニングとして完成されてきました。目的がはっきりしているからこそ、その生活形態の一様に管理する事ができ、また、犬も、その管理の中で、目的を持った意義ある生活をおくる事ができる。

存在意義が1つなら、生活も一通りです。その一通りの生活形態にそうような形で、犬の特性を生かし、不都合な特性を殺して行けばいいわけです。


しかし、今現在、私の周りにいる犬達は、なんらかの役にたつ為に存在するのではなく、生活を共にするコンパニオンアニマルです。飼い主の生活が多様性を持つように、一緒に暮らす犬達の生活もそれぞれに違うでしょう。

そこで必要なのは、犬の特性をそぐ事ではなく、犬と飼い主の間に、共通言語を培って行く事だと思います。それが、犬の躾のトレーニングの基礎だと思います。


フリースタイルでは、まず、犬が、オフハンド(リードも、オヤツもボールも、クリッカーも笛もなく)のハンドラーに、だいたい2分間から4分間、集中を保つ事が必要です。

その時間の間、犬もハンドラーも動いている(静止も「動き」と考えます)。

犬は、ハンドラーからの合図に、瞬時に的確に反応しながら、その合図の意味する「一連の」行動を遂行します。

この行動は、必ずしも、犬のもともと持つ特性的な動きとは限りません。

その環境は、必ずしも犬にとって馴れ親しんだ環境とは限らず、集中をそぐ原因となる障害は、様々存在します。

そして、犬が、自分から行動し、しかも、楽しいという感情を表しているのでないなら、ダンスにはなりません。

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(スワレマテで、ハンドラ-が動いてみる。真面目な妹とのほほんの兄)

これらのフリースタイルの要素は、日常生活に通じます。

犬を管理下においている時(ケージの中や、リードについている時など)ではなく、犬が、何も拘束されていない時にこそ、話が通じる必要があります。

そういった時に、必ずしも、飼い主は、オヤツやボールやクリッカーを持っているとは限りません。

飼い主が指示する事が、必ずしも、犬のやりたい事とは限りません。

社会生活の、様々な状況で、それを遂行して欲しい。

そして、犬が楽しそうでないのなら、犬が自分の感情を押し殺しているのなら、何の為に、コンパニオンとしての犬と暮らすのでしょう?
                                 kuro


[リズミックポー] トレーニングDVD by Dr Attila
フリースタイルの様々なポジション、
ステップやムーブの教え方を解説。
日本語版は、UKドッグアカデミーへ。
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