2007年11月

2007年11月25日 00:38

ダダとお勉強をしていると、ご近所の小学生が、生後5ヶ月の犬を連れてきました。

すぐ近くでボール投げを始めました。リードを離れて走る子犬に、私はちょっと老婆心を起こしました。

「ねえ、そのコ、呼んだらちゃんと来る?」

「うん、来るよ。」

「そう?じゃあ、呼んでごらんなさい。」

数メートル離れたところで、向こうの方の何かに気を取られていたその子犬を、彼は呼びました。

「○○、コイ。」

何回か繰り返した後、○○ちゃんは、こちらへ走ってきました。

「ほら、きたよ。」っと言いたそうな、誇らしげな顔を、その小学生は私に向けました。

「ねえ、今、何回呼んだ?」

「ん~・・・・、10回かな。」

「10回呼んだら来た、と思った?違うのよ。○○ちゃんは、1回来る前に、9回来なかったのよ。9回は、無視されちゃったのよ。」

なるほど・・・、言ってみて、自分で納得しました。
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2007年11月22日 19:12

音楽を選ぶのは、私の場合、たいてい、何気なく耳に入って来て、「あっ」と思ったものを使うことが多いようです。

高速道路をひた走って遠方へ行く時には、ラジオNHK第一放送を聞いています。地域地域にNHKがあるので、入りにくくなったら周波数を変えて、また同じ番組を聞くことになります。

地域地域の道路情報、天気情報が手に入るし、普段は聞いたことのない電話相談など、新鮮で面白い。園芸相談、健康相談、なによりも、夏休みの子供電話科学相談は圧巻です。

(昔昔は、毎日のように、夕方、NHK子供相談室がありました。後に相談員の思い出として、4才の男の子から「ぼく、なんでここにいるの?」という質問があったと聞きました。)

時々、掘り出し物の音楽に出会います。

8月の終り、東名を走りながら聞いた、NHKのスタジオでライプ演奏だった、ねこマジの「じゅげむ」は、衝撃でした。

4a59fd0f.jpg
これが、フリースタイルに使えたら、いいだろうなぁ、、、

ピアノとヒトの声とのセッション。フリースタイルも、こんなふうにできたら、素晴らしいだろうなぁ。

でも、ちょっと、無理・・・・?
                                kuro 続きを読む

2007年11月19日 17:59

テレビを見るドノを静かにさせたのは、映し出されていた、動物愛護センターへ収容されている犬達の声、表情でした。


そういえば、もう8年ほど前、ボーダーコリーの女の子が2週間ほどうちにいたことがあります。とある保護センターに収容された、初めてのボーダーコリー、と、その時いわれていました。ゴールデンレトリバーの保護をしている方達の尽力で引き出され、縁あってうちにきたのです。

多くの方達の善意のお申し出をぐずぐずと引きずりながら、2週間。結局、海辺に暮らす、素敵な男性に、嫁にやりました。

何の権利があって、勝手に「嫁」になどやったのか、とも思うのですが、里子に出すのではなく、嫁に出すことができて、ほっとしました。

ほっとしながら、嫁ぎ先にあのコをおいて帰ってくる時、彼女が私を見つめる眸を背中に受け、学生時代を思い出しながら、第3京浜を、ヨコスカストーリーを唄いながら帰りました。

これっきり、これっきり、もう、
これっきりですか?

そうよ、あなたは、もう、これっきり、うちへ来ない。

嫁にやったあと、婿様が、まえより、もっともっと素敵になっていたことが、とても嬉しゅうございました。


ボーダーコリーレスキューネットワークが立上がりました。
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2007年11月15日 00:32

Donoの誘蛾灯への認識を修正したSATSのツールのひとつであるBnT(ブリッジアンドターゲット)のIB(インターメッドブリッジ)は、いろいろな場面で使い道の大きなツールだと思います。

過去において、多くの優秀な動物のトレーナ達が、様々な独自な形のIBに似たツールを使ってきているのだと、SATSの提唱者Kayce Coverは言っています。

アジリティーのスラロームの脇を走るハンドラーが手を叩いたり、口で「リーリーイー・・・」なんて言っているのも、そのひとつの形です。コイの練習中、走ってきている犬に「そう、そう、そうだ。」なんて、訓練士さんが言っているのも、また、このひとつの形です。

アティラ・スクカレク氏が、クリッカーを使いながら、独自に考えたシングルクリック、ダブルクリックとともに、途中で「今やっていることを続けて」という意味で言葉による合図を送っています。

他にも、イギリスでは、多くのクリッカーを使うフリスタイラー達が、「それを続けて」という意味で、キープオンゴーイングシグナルを使っていると聞きました。

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この手を叩いたり、「リーリー・・」や「そうだ、そうそう」を、ひとつの同じ言葉による合図にし、様々な場面で使う基礎ツールとしたのがIBと考えると、解りやすいかもしれません。

IBが他と違うのは、あらかじめ、きちんと手順を追うことにより、犬(動物)にとっては、IBが、2次強化子となっているところでしょう。

IBそれ自体を好きになっているのです。

Donoが誘蛾灯の下を走ってきたのは、このIBが誘蛾灯と一緒に発現することで、誘蛾灯に対する認識が変わったと言えましょう。
                                kuro 続きを読む

2007年11月11日 23:37

ドノが我が家にやってきて、私にとっては3頭めのボーダーコリーです。

ダダが来たときに、何しろ止められるコマンドをひとつだけ教えようと思いました。これは、私がディヴォと暮らした中から行き着いたことです。だから、ダダには、「フセ」を教えることだけを考えていました。

ダダを初めて公園に連れて行ったとき、最初に出会った黒ラブに向かって彼女は吠えました。パニックになった「私は」何も知らない彼女の肩を抱いて、「フセ」。吠え続けるダダの体を肩から腰に向けてなでながら、「ダーちゃん、フセ、そうそうそうそう....」。

やがて、彼女はその姿勢のまま振り向いて、明るい目を私に向け、「ママ、解った。これがフセね。」ダダ、生後4ヶ月のことです。

何かひとつ、私が自慢できることがあるとしたら、それは、ダダに教えたこの「フセ」です。

彼女はこの「フセ」を、日常生活で使います。何か期待して待つとき、何か「Eye」する対象を見つけたとき、彼女はフセます。


ドノには、行きがかり上、それが「スワレ」になりました。

今回、ドノと接してみて、この「スワレ」が、何しろ止まれるコマンド以上の意味を持つことを実感しました。

興奮する様な場面では、何しろ「スワレ」。緊張する場面でも、何しろ「スワレ」。怖いことがあったら、何しろ「スワレ」。追いかけたくなったら、とりあえず「スワレ」。

私の声に反応するだけでなく、コマンドが無くても、彼は自ら「とりあえずすわれ」をやってのけるようになりました。そして、「スワレ」の間に、興奮を鎮め、緊張を押さえ、恐怖の対象を分析しているようです。

最初は、飼い主が、「物理的に」「強制的に」犬にその姿勢をとらせることでかまわないと思います。むしろ、確実性を維持するためには、その方がいいと、私は思います。

目は、飼い主/ハンドラーを向く必要はありません。見たい物を見ていて良い。飼い主は、手で犬の興奮をおさめるこ方向で犬の体をなでることと、落ち着いた声で、落ち着かせる合図の音を送ります。SATSのIBが有効です。

重要なのは、失敗させず、確実に。動くことを止めることが目的ではなく、あくまでも、興奮や緊張や恐怖の感情をおさめるため、落ち着くために使うのだと意識します。

動いたからといって「いけない」や「ノー」や、「こら」は使わないことです。興奮や緊張や恐怖を与える「いけない」や「ノー」などを使うのは、逆効果です。


c53cc233.jpg

しかも、素晴らしいのは、これは、止まれるコマンドなのです。

最近始めた、ハーディングトレーニング。ドノが割合早い段階で止まることができたのは、この、日常的に「とりあえずすわれ」を使っていたからの様です。

フリースタイルでも、もちろん、動いているときになにしろ止まれるコマンドは、何をするにも、一番必要、有用なコマンドです。

とりあえずすわれ、気に入っています。
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