2017年02月

2017年02月22日 14:21

Heatherのコメントを読んで、いろいろと思う所がありました。

まず、Heather特別賞の5つのルーティン。本当に素晴らしい演技でした。ファンクラス参加の大西さん以外の4つは、全て、チャレンジクラスMFの上位得点の方々です。最高得点は27.5。素晴らしい評価ですね。しかも、この得点には、「ミスを見つけた」為の減点も含まれていました。

減点に関しては、かなり厳格に減点を行っているようです。ヘザー特別賞の中に吠えの減点をとられたルーティンもありました。


そして、大西さんとまゆちゃんの演技には、「演技に惹き込まれ、審査することなんてどうでもよくなった」とコメントがありました。当日のこの演技の素晴らしさを、DVDの動画でも感じていただけたことがとても嬉しく思いました。当日見ていた人の中には、思わず涙を流した、という人もいた程の、感動的な演技でした。


コンテンツの入れかたとして、音楽性と関係なく「この動きができるから入れた」ように見える所が気になる、と言ったコメントもありました。振付けに関係なく唐突すぎる、との、ある意味批判でもあります。

ハンドシグナルに関しての評価/コメントが興味深かったです。上級レベルとする為にはハンドシグナルを抜く必要があります。ハンドシグナルが多いと指摘されていたルーティンもありました。その半面、初期段階の、集中力を維持する必要のある様な犬のルーティンの場合は、ハンドシグナルを用いて、もっと犬のストレスを無くすように、とのコメントもありました。

今回のワークショップで感じたことは、ターゲットを用いる練習の有効さでしたが、ハンドシグナルも同じことがいえます。ハンドシグナルは様々なムーブ/トリックを習得するには、有益/必要なターゲットで、それをいつかは無くしてゆきます。しかし、そのハンドシグナルをなくしてゆく時期と方法をを間違えると、犬のストレスが増し、好ましくない現象が起きやすい、のです。


MFの評価の高さに比べると、HTMでは、最高得点22.6でした。

まずコンテンツ(内容)が足りないと評価されたようです。ジャッジをするにあたって、日本のルール等をHeatherに質問されました。そこで、日本のHTMでは、足の間を通っていけないことや、遠隔が禁止される場合が多いので、そういったことを含まないルーティンが多い、と説明をしました。しかし、ファンマッチという形式をとって居る事もあり、ジャッジに関しては、彼女の、イギリス/ヨーロッパ基準で評価していただいて構わないとお願いしていました。ですので、コンテンツの得点が低いのは当たり前といえるでしょう。コンテンツの得点で7点以上をとったルーティンは、2つのみでした。

正確性に関しても得点は低く、7点代を取ったルーティンは1つのみ、おのずと芸術点も厳しくなっていました。ですので、HTMチャレンジクラスで、ご自分の得点を見て驚いた方もいらっしゃると思うのですが、全体的な評価が低かったと思って下さい。

HTMに関しては、正確性に関するコメントが非常に多かった。そして、ヒールワークの歩数/長さが足りない、ヒールワークをもっと見せろ、というコメントも多くありました。前々ポジションはヒールワークと見なされていないことも、ヒールワークが少ないとの評価の一つの要因と思います。

また、ヒールポジションの一貫性に関してもコメントがでていました。あるポジションはハンドラーの身体ぴったりなのに、あるポジションでは遠く離れている,、、そんなことの指摘も多かったようです。


今回、私がおだしした特別賞とヘザーが選んだ特別賞で、4つのルーティンがかぶってしまいました。私としては、嬉しい様な困った様な。

個人的な感想としては、大西さんと矢野さんのルーティンが、高く評価されたことが、とても嬉しかったです。





2016年11月に行われましたファンマッチの演技について、Heather Smithさんからの各ルーティンに対するコメントを、やっと皆様にお届けしました。大変にお待たせして申し訳ありませんでした。

Heatherは、忙しい中全てのルーティンをDVDで観賞し、コメント(チャレンジクラスの場合得点評価有り)をつけ送ってくれました。

そして、Heather特別賞5と、特別賞12を選出してくれましたので、ここに発表します。

特別賞

5. Maki Yagi and Peace
19. Reiko Hattori and Benimaru
27. Akiyo Toki and Will
31. Yuka Yoshida and Nina
32. Masuda Tamami and Loiste
33. Kaori Suzuki and Vodka
38. Michiko Kuroyanagi and Dono
44. Akemi Itsui and Miu
48. Nobuyo Konoha and Pachouli
51. Reiko Hattori and Kiyoko Sakamoto with Nicolas and Tiara
58. Jun Mitsui and Nicol
59. Akemi Itsui and Miu


ヘザー特別賞

1st No 66 – Momoko Ogoshi and Elan
2nd No 62 – Junko Yano and Buono
3rd No 61 – Hiromi Yamaguchi and Key
4th No 55 – Aki Mukosaka and Kobon
5th No 28 – Sayuri Onishi and Mayu



当日お渡ししました特別賞は、くろやなぎが選びました。次の方々です。

 ・大河原順子さんとロッティ
  クリスマスプレゼントとして来た犬というちょっと皮肉な設定を、
  ハンドラーの演技の力と確実な犬からのレスポンスでよく
  表現していました。

 ・八木真樹さんとピース
  飛行場から飛び立つというルーティン、今回のイベントの
  一番大きな問題を考えると、
  無事に出発できて良かった

 ・大西さゆりさんとまゆ
  心に響く演技でした

 ・陶器さんとウィル
  急遽参加で、衣装も借り物ということでしたが、
  そんなことを吹き飛ばす、
  素晴らしい演技だったと思います。

 ・角田さんとシオン
  年齢を重ねた犬とハンドラーの優しい繫がりを感じる演技でした。

 ・永村正子さんとのこ
  HTMだとどうしても正確性を追求するあまり、
  動きが抑制されることが多いのですが、
  勢いを持ってポジションの変化を繰り返す、
  躍動的で素敵なルーティンでした

 ・矢野淳子さんとボーノ
  大変にユニークなムーブを表現し、しかも、
  犬がストレスを感じること無く、
  楽しそうに演技をしていました。


おめでとうございました。


ところで、Heatherに特別賞の選出13以下とお願いした所、12選出でした。
当日、私はなるべくHeatherの選択肢を多くするために当日特別賞を7としましたので、決定した特別賞は19となりました。
そこで、特別賞枠20のうち最後の1を、当日私からの特別賞の数を削る為、泣く泣く外したルーティンに贈ります。


 ・千田貴子さんとメグちゃん HTMファンクラス
  メグちゃんと千田さんの共同作業が素敵でした。
  13歳のメグちゃん、年を重ねた犬との素敵な時間でした。


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