2004年12月22日 02:11
吠える
フリースタイルの演技中に、吠える犬達がいます。
うちのダダは、その中でも、特に「ひどい」お喋り犬です。
始めた当初は、演技中、口の中で、「フニャフニャ」「ヒャンヒャン」と言いながら動き、特に、スピンやジャンプの時に「フキャン」とか「ヒェン」とかの奇声を発していました。
これらの声は、あたかも、私のコマンドに返事をしているようでした。「オッケー」「ヨッシャ」「これでどうよ」、そんなふうに返事をしながら演技をしているかに見えました。特に、得意な動きの時には、「ワゥォンワゥォン」などと言いながら動き、それは、かけ声の様にも聞こえるのです。
インドアの会場では、彼女の声は響き渡り、うるさくてしかたがないのですが、アウトドアの会場では、それが、見ている人達に、インターアクションを楽しんでいると映ったりして、そのうるさい彼女の演技にも拍手をしてくださっていました。
そして、なにより、彼女はしっぽを振りながら、実に楽しそうに、唄いながら踊るのです。
それで、私も、真剣に、このことに取り組んでいませんでした。
しかし、ちょうど一年ほど前から、この声は、本当にひどい吠え声に変わってきました。「ワンワン」と吠えるのです。「ワンワン」とうるさく吠えることが始まった最初の頃は、スピンやジャンプや又潜りなどの動きの時に吠えました。ヒールワークが始まると、静かに動きます。
その状態で、今年、数度のデモを繰り返しました。人前で演技をするたびに、その吠える声は大きく、回数も多く、だんだん、黙って演技する時間は短くなりました。ヒールワークでさえ、吠えながらするようになりました。
10月最後のデモでは、私が始まりの合図をした瞬間から、勝手に動きながら「ワンワン」と吠え続ける様になってしまいました。
「吠える」様になったダダについて、今年は、このことを最重要視して練習をしたため、練習中には、吠えることなどなく、「ヒャンヒャン」や「ヒェン」も大変に少なくなっていました。
演技中、声を出してはイケナイ、と言うことを彼女は覚えたのです。但し、彼女の中では、それは、「練習中」という状況での特異的なこと、としての認識になってしまいました。
そして、私の思惑とは逆に、彼女は、「人前の演技では吠えて良い」と確信してしまいったようでした。確信した彼女は、吠えながら「トンネルヴィジョン」に入ってしまいます。「とりつかれた」様に、吠えながら踊るのです。
こうなると、私の声は耳に入りません。音楽が始まり、私が最初のコマンドを言った時から、覚えた動きを覚えた順に、私に関係なく、勝手に踊るわけです。自分の声で、私の声など、とても聞こえない状態です。これでは一緒に踊ることができません。
このトンネルヴィジョンの中に彼女を追いやってしまったのは、ハンドラーとしての私の責任でしょう。人前でも、声を出しはイケナイのだよ、と言うことを、彼女に覚えてもらうこと。これは、人前での演技中に彼女に教えるしかないのです。 kuro
うちのダダは、その中でも、特に「ひどい」お喋り犬です。
始めた当初は、演技中、口の中で、「フニャフニャ」「ヒャンヒャン」と言いながら動き、特に、スピンやジャンプの時に「フキャン」とか「ヒェン」とかの奇声を発していました。
これらの声は、あたかも、私のコマンドに返事をしているようでした。「オッケー」「ヨッシャ」「これでどうよ」、そんなふうに返事をしながら演技をしているかに見えました。特に、得意な動きの時には、「ワゥォンワゥォン」などと言いながら動き、それは、かけ声の様にも聞こえるのです。
インドアの会場では、彼女の声は響き渡り、うるさくてしかたがないのですが、アウトドアの会場では、それが、見ている人達に、インターアクションを楽しんでいると映ったりして、そのうるさい彼女の演技にも拍手をしてくださっていました。
そして、なにより、彼女はしっぽを振りながら、実に楽しそうに、唄いながら踊るのです。
それで、私も、真剣に、このことに取り組んでいませんでした。
しかし、ちょうど一年ほど前から、この声は、本当にひどい吠え声に変わってきました。「ワンワン」と吠えるのです。「ワンワン」とうるさく吠えることが始まった最初の頃は、スピンやジャンプや又潜りなどの動きの時に吠えました。ヒールワークが始まると、静かに動きます。
その状態で、今年、数度のデモを繰り返しました。人前で演技をするたびに、その吠える声は大きく、回数も多く、だんだん、黙って演技する時間は短くなりました。ヒールワークでさえ、吠えながらするようになりました。
10月最後のデモでは、私が始まりの合図をした瞬間から、勝手に動きながら「ワンワン」と吠え続ける様になってしまいました。
「吠える」様になったダダについて、今年は、このことを最重要視して練習をしたため、練習中には、吠えることなどなく、「ヒャンヒャン」や「ヒェン」も大変に少なくなっていました。
演技中、声を出してはイケナイ、と言うことを彼女は覚えたのです。但し、彼女の中では、それは、「練習中」という状況での特異的なこと、としての認識になってしまいました。
そして、私の思惑とは逆に、彼女は、「人前の演技では吠えて良い」と確信してしまいったようでした。確信した彼女は、吠えながら「トンネルヴィジョン」に入ってしまいます。「とりつかれた」様に、吠えながら踊るのです。
こうなると、私の声は耳に入りません。音楽が始まり、私が最初のコマンドを言った時から、覚えた動きを覚えた順に、私に関係なく、勝手に踊るわけです。自分の声で、私の声など、とても聞こえない状態です。これでは一緒に踊ることができません。
このトンネルヴィジョンの中に彼女を追いやってしまったのは、ハンドラーとしての私の責任でしょう。人前でも、声を出しはイケナイのだよ、と言うことを、彼女に覚えてもらうこと。これは、人前での演技中に彼女に教えるしかないのです。 kuro
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。