2005年04月01日 14:13
強制訓練
知り合いのワンちゃんと飼い主は、訓練士について訓練を習っていました。レベルがあがり、「前進」を拾得する場面でどうもうまくいきません。意欲的に走らない。そこで、訓練士に言い渡されました。
「これはもう、強制で教えるしかないですね。」
飼い主はびびりました。強制って、どんなことされるんだろう・・・?
次のレッスンに、訓練士は山ほどの犬のオヤツを抱えてやってきました。そのオヤツの山に向かって、犬は意欲的に走りました。
なるほど・・・。「食べ物」という、生物にとって第一次的な強化子(リインフォーサー)を使って、それに向けて走らせる、犬は生物的に引き寄せられる、他に行きようがない、つまり、これは「強制訓練」なのですね。
話を聞いて、大笑いしたのは言うまでもありません。
もうひとつ、強制訓練の話です。
犬の防衛訓練では、犬がヘルパーのそでに噛み付いて、何があっても離さない、しかし、止めろと言うコマンドですぐに離す、そんな光景を見ますが、この「噛み付き、離さない」という部分、意欲的に噛み付く様に訓練するのは、難しいことだそうです。
その意欲を引き出す方法というトレーニングビデオを見ました。ひも付きボールや引っぱりのタグを使って教えます。遊ぶ様にしてそれらに対する意欲を持たせ、集中力を養い、それから物を銜えて離さないことを教えていました。物を銜えた犬を、ハンドラ-が自分の側に立たせ、腕で固定しながら、反対の手で犬の身体を撫でながらの中で落ち着かせ、犬に銜え続けることを教えます、その後に「出せ」を教えるという方法でした。
このビデオのトレーナーが、犬に意欲的に「噛み付く」ことを教える方法として使われるらしい「テーブルトレーニング」という方法を批判していましたので、彼のホームページで、「テーブルトレーニング」を調べてみました。
90cm四方の腰までの高さのテーブルに、短かめのチェーンで犬を繋ぎ、その犬に対してスラップを繰り返すことにより、犬に袖に噛み付くことを教えるのだそうです。袖に噛み付けば、それ以上の犬に対する攻撃は止みます。
これもまた、身の安全という、生物にとって第一次的に反応する刺激を利用した方法です。犬は、袖に噛み付く以外にやりようがない。
この方法を批判するこのトレーナーには、「テーブルトレーニング」を使って犬を訓練している人たちから、逆に批判が集まります。「この方法で、意欲的な「噛み付き」を引き出せた。この間の競技会の一位の犬は、この方法でトレーニングされた犬だ、云々・・。」(アメリカの話です)
http://www.leerburg.com/
上記のwebsiteの筆者であるトレーナー、Ed Frawley は、一歩も引かず言い放っています。
テーブルトレーニングで引き出されるのは、意欲的な攻撃心ではなく、恐怖をさける為の攻撃心である。恐怖をさけることから引き出された行動を強化することによる訓練をうけた犬が、実際の場面で、意欲を持って働くだろうか? この方法で訓練した犬が、競技会でよい成績をとるかどうかは問題ではない。この方法は、道徳的に間違っている。
この人、「出せ」を教えるのに、犬に解らない様に脇腹の皮をつねったりするんです。犬に食い付いたダニのお尻にお線香の火を当てると、ダニが熱くて食い付いている口を開けて、ダニをとることができる、というのと似ていますね。これを、犬に対する虐待と呼ぶかどうか、私にはよく解りません。
でも、この「テーブルトレーニング」に関するやり取りを読んで、私は、なにか非常に感激してしまったのでした。
kuro
「これはもう、強制で教えるしかないですね。」
飼い主はびびりました。強制って、どんなことされるんだろう・・・?
次のレッスンに、訓練士は山ほどの犬のオヤツを抱えてやってきました。そのオヤツの山に向かって、犬は意欲的に走りました。
なるほど・・・。「食べ物」という、生物にとって第一次的な強化子(リインフォーサー)を使って、それに向けて走らせる、犬は生物的に引き寄せられる、他に行きようがない、つまり、これは「強制訓練」なのですね。
話を聞いて、大笑いしたのは言うまでもありません。
もうひとつ、強制訓練の話です。
犬の防衛訓練では、犬がヘルパーのそでに噛み付いて、何があっても離さない、しかし、止めろと言うコマンドですぐに離す、そんな光景を見ますが、この「噛み付き、離さない」という部分、意欲的に噛み付く様に訓練するのは、難しいことだそうです。
その意欲を引き出す方法というトレーニングビデオを見ました。ひも付きボールや引っぱりのタグを使って教えます。遊ぶ様にしてそれらに対する意欲を持たせ、集中力を養い、それから物を銜えて離さないことを教えていました。物を銜えた犬を、ハンドラ-が自分の側に立たせ、腕で固定しながら、反対の手で犬の身体を撫でながらの中で落ち着かせ、犬に銜え続けることを教えます、その後に「出せ」を教えるという方法でした。
このビデオのトレーナーが、犬に意欲的に「噛み付く」ことを教える方法として使われるらしい「テーブルトレーニング」という方法を批判していましたので、彼のホームページで、「テーブルトレーニング」を調べてみました。
90cm四方の腰までの高さのテーブルに、短かめのチェーンで犬を繋ぎ、その犬に対してスラップを繰り返すことにより、犬に袖に噛み付くことを教えるのだそうです。袖に噛み付けば、それ以上の犬に対する攻撃は止みます。
これもまた、身の安全という、生物にとって第一次的に反応する刺激を利用した方法です。犬は、袖に噛み付く以外にやりようがない。
この方法を批判するこのトレーナーには、「テーブルトレーニング」を使って犬を訓練している人たちから、逆に批判が集まります。「この方法で、意欲的な「噛み付き」を引き出せた。この間の競技会の一位の犬は、この方法でトレーニングされた犬だ、云々・・。」(アメリカの話です)
http://www.leerburg.com/
上記のwebsiteの筆者であるトレーナー、Ed Frawley は、一歩も引かず言い放っています。
テーブルトレーニングで引き出されるのは、意欲的な攻撃心ではなく、恐怖をさける為の攻撃心である。恐怖をさけることから引き出された行動を強化することによる訓練をうけた犬が、実際の場面で、意欲を持って働くだろうか? この方法で訓練した犬が、競技会でよい成績をとるかどうかは問題ではない。この方法は、道徳的に間違っている。
この人、「出せ」を教えるのに、犬に解らない様に脇腹の皮をつねったりするんです。犬に食い付いたダニのお尻にお線香の火を当てると、ダニが熱くて食い付いている口を開けて、ダニをとることができる、というのと似ていますね。これを、犬に対する虐待と呼ぶかどうか、私にはよく解りません。
でも、この「テーブルトレーニング」に関するやり取りを読んで、私は、なにか非常に感激してしまったのでした。
kuro
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