2007年09月21日 16:40

罰 punisher

ドノが犬友達のボール投げを追いかけます。追い掛ける相手は、やさしいLちゃん。

スタンバイの位置がLちゃんに近すぎると、ドノは、Lちゃん本人に向かっていきます。

私が「ア、ア-ーッ」と声をあげると、E君が、ドノに向かって走ります。

何度か同じ事があったあとで、E君は、ドノに完全に並走し、牧羊犬らしく前に廻り、「ワン」と一声。

次からドノは、Lチャンを追い掛けるのを止め、E君をちらりと見やり、伏せたままLちゃんを見送ります。

伏せたまま何度かボール投げを見送ったあと、E君が追いかけて来ない事を確認して、彼は、またLちゃんを追いかけ始めました。

私が介入し、走り出す前のLチャンからの距離を直接向かうクリティカルラインより外に指示すると、ドノは、Lちゃんに直接向かう事はありません。



起こった事は、好ましからざる行動に対し、罰が加えられました。

しかし、ドノは、Lちゃんに向かっていくのを止めたのではなく、追い掛ける事を、とりあえず止めました。

罰を発するE君が、必ずしも彼を追い掛けない事を気がつくと、ドノは、また、Lちゃんを追いかけ始めました。そして、待機の位置が近すぎると、つい、直接向かいそうになります。


罰が自分のどの行動に対して加えられたのか、ドノは把握していません。だから、追い掛ける事全てを止めた、という事です。

しかし、E君の行動には、注意を払うようになりました。E君が追いかけて来ない事がわかっていて、自分の位置がLちゃんに近すぎると、また、直接向かうことになります。

解決は、やはり、彼の待機の位置を、きちんとする事だと思います。


罰の難しさをよく表していた出来事です。   
                             kuro

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1. ばつのこうよう  [ 犬と踊るBLOG ]   2007年09月22日 14:26
罰はとても難しいと思うのだけど、でも、罰の効用って、どうしたってめにつきます。飼い主に「いけない」といわれてぴたっとやってほしくない事ををやめる犬を見ると、やっぱり厳しくしなくちゃ、なんて思うわけです。罰の難しさのひとつは、どの行動に対し罰を受けたかに...

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