2009年06月22日 18:25

一般化

コマンドは一般化しましょう。

一般化とは、コマンドの持つ意味/するべき行動は、いつでもどこでも、どんな時でも、です。

犬は、一般化が苦手といわれています。だから、ここで教えた事は、あちらでも、こちらでもできるように練習するという事なのです。

お家ではできるのにというのが良い例で、お家で教えた事は、お外でも、どこでも同じという事を、丁寧に教えることにより、いつでもどこでも、どんな時でもが完成していくわけです。

いや、しかし、それは何も、犬に限った事ではないのかもしれません。

c8ded02e.jpg

とめてくれるなおっかさん 
ひたいのいちょうがないている・・・?


ドノの場合、左回りのスピンはスピン、右回りはグルンです。

一般化するために、まずは、フロントポジションで向かい合わせで、次には、左右の両方の脚側位置で、というように、どこでも左回りはスピン、右回りはぐるん、となるように教えました。

ドノには、この、犬は一般化が苦手という事を念頭に、最初から、いつでもどこでもと教えましたので、(もし間違うようだったらちょっとした手助けは必要なのですが)、割合いすんなりとコマンドに反応するようになっています。

っで、スピンを教える時には、両方向に回る事をほぼ同時に教えること、様々な位置でできるようにしましょう、と説明しながら、ふと思いついて、

犬は、私の後ろ2m程度の位置、同じ方向を向いて、そこで犬に右回り、左回りをさせる

をやってみようと思いました。

ドノに「待て」といって、数歩私が前に歩きます。そして私はちょっと振り返り、(最終的には振り返らないでできるようにしたいところですが、初めてやる時には振り返って、そして、彼がどう反応するかを、私も見たいのです)こちらを向いて、嬉しそうに「次は何?」と問いかけているドノにコマンドを出そうとしました。

そこで、はたと、私は言葉に詰まりました。

スピン=「彼の左方向へ回る」と言った時に、彼がどちらの方向へ回るのが私から見えるべき正しい「絵柄」なのか、私には確たる自信が無かったのです。

私は、右脚側へ付けたまま「待て」をかけて待たせた数m後ろ位置にいる犬を、右方向へ振り返りながら見ています。この時、私から見えるドノの左がどちら方向なのか、コマンドを言う前に確認が必要でした。それが解らなければ、彼が正しく行動したかどうかを判断できません。

考えてみれば、向かい合わせているのとほとんど変わらないはずなのですが、、、、

しかし、は、一般化ができていなかったのです。

確認後、私は「スピン」と言ってみました。初めての位置関係に「えっ?」という顔をしながら一瞬遅れたものの、しかしながら当たり前のように、ドノは左方向へ回りました。

おやばかさくれつ、どーちゃんえら~~~い。犬って、なんて偉いんでしょう。


もしかしたら、人が犬に求める事って、もしかしたら、もしかしたら、ものすご~~~く大きな要求なのかもしれない、と改めて思いました。
                                kuro

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