2009年11月29日 21:29

11才

WanStep2Moveの競技会でも、先週のKDDPの競技会でも、技術点の構成要素として、「内容(コンテンツ)」という項目があります。

KDDPの競技会では、チャレンジクラスのエントリーが多かったので、チャレンジAとチャレンジBの2つに分かれての競技になり、チャレンジAの演技から始まりました。

始まったとたん、私はびっくりしました。チャレンジとはいえ、皆さん、様々な動き/ムーブを、犬に教えてありました。

スピン、サークル、ウィーブ、バックウィーブ、バックステップ、サイドステップ、ジャンプ、ハイスタンド(うしろ2本脚)、クロール(匍匐)、前進、そして決めポーズ、などなど。目を見張る内容/コンテンツでした。

フリースタイルの練習の楽しさは、ひとつにはここにあるのだな、と改めて思いました。

いろいろなムーブを犬に教える楽しさです。教え方を覚えると(ハンドラーが)、ひとつできると、じゃあ、次はこれはどう?、今度はあのムーブをやってみよう、っと、次々と気持ちが広がります。

ひとつのムーブができるようになった時の達成感。嬉しいし、誇らしい。そして、その気持ちは犬にも伝わって、練習がまた楽しくなる。

ですから、チャレンジクラスでも、コンテンツは本当に十分でした。


ところが、競技会のリングでは、普段の練習ではできているはずのことの1/10もできなかった、というユニットもいたと思います。

できなかった、という場合、集中が維持しきれなかった、ということが多かったように思います。犬の気持ちがそれると、犬は動きをミスし、ハンドラーの気持ちが焦ります。音楽から外れ、ハンドラーはもっと焦り・・・。

フリースタイルの難しさです。


っで、審査をしていて、改めて気がついたのは、ハンドラーと犬が、これまで過ごしてきた物理的な時間の長さは、フリースタイルでは大きな力になるのだと言うこと。熟年の犬のユニットでは、何か不測の事態が起きても、ハンドラーはそれに対処できるし、犬もハンドラーの気持ちを読み取っているかの様な、そんなことを感じました。

そういえば、昨年来日したKathを一躍有名にしたGinnieは、7才からフリースタイルを始め、15才まで演技をしていました。

今回特別賞を出したら、そのうちの1頭は11才だと聞きました。嬉しい驚きでした。

そして、だから、若い犬や経験の浅い犬で撃沈したと思っているハンドラーさん達、良いの、今はこれで、きっと。必ずよりよいアテンションがとれるようになるし、必ずより良い関係を作れるようになります。フリースタイルって、そういう可能性を持ったスポーツだと思います。


特別賞には入りませんでしたが、ハンドラーの待つ力を感じたユニットがいました。待つことは、絶対に必要です。待つ力を持っているハンドラーのユニットは、きっとのびます、、、っと私は思います。このユニットには、コメント欄に、ハンドラーさんの忍耐強さが素晴らしい、ということを書こうとして、漢字を思い出せずにひらがなで、にんたい、と書かざるを得ませんでした。

次にまた、審査をする機会があるといけない(?)ので、漢字検定の本を買ってきて、練習した方が良いかも・・・?

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