2012年02月28日 18:13

犬種

先日、友人との話の中で、ちょっと話題になった事です。

ボーダーコリーに対する審査は厳しいか?と、小型犬に対する審査は甘いか?競技としてのフリースタイルのお話です。



小型犬に関しては、小型犬に限らず、容姿が可愛いとか、極端に小さいとか、逆に極端に大きいとか、一般的に訓練は難しいと言われているとか、そんな事が審査基準に影響を与えるのではないか?という疑問は、いつもささやかれます。

私は、例えそうであったとしても、それはそれで良いのではないかと思います。 

アメリカにはニューファンドランドとフリースタイルを、もう何年も続けている人がいます。ニューファンのマタクグリ、あるいはボルゾイのマタクグリ、結構すごくないですか?犬もハンドラーも、お互いに相手の事を信用して思いやらないと、なかなか出来ない事です。

ボルゾイにマタクグリを教えるという現場を見学していた事があるのですが、確か、椅子の上に人がのって、足の間にいる事になれる事から始めた様に覚えています。

小さな犬がヒールポジションを維持する事、あるいは小さな犬に教える事、これもまた、色々と、それなりの難しさがあります。

美しい毛並みがその特徴の犬が、ぱっとスピンした時の美しさは、それが只(?)のスピンであってもやはり美しい。 しかし、その毛並みを維持する為に、ハンドラー/飼主は、それぞれの努力をしているのです。

「あの犬種が有利」「あのタイプの犬は甘く審査される」というのは、おそらく、その大半は幻想です。ある一部、あたっているかもしれません。その一部に関しては、そのハンドラーの選択です。もし、その一部の有利さを享受したいと思ったら、人はいくらでもそれを選択する事が可能なはずです。


っで、もう一つのボーダーコリー。ボーダーコリーに厳しいという意見があるとしたら、私は、それはおそらく、
ボーダーコリーが沢山おかしているミスを見逃しているからではないかと思います。

作業犬種であるボーダーコリーは、ものすごく頭の回転が速く、動作も速く、そして素早く覚え、素早く間違いもおかします。

100の正しい行動の隙間に、数えられない程の間違いもおかしている。 沢山のミス、それは審査される項目なのです。

そんな事が、このボーダーコリーに対する審査が厳しいという感想を引き起こすのかな、っと漠然と思いました。

そして、これもまた同じ。他の犬種を選択することはいくらでも可能なのですよね。 

私はそう思います。





 


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コメント一覧

4. Posted by kuro   2012年03月05日 11:48
箸さん、こんにちは。
長生きしてくれる犬と美人のお嬢さん、
おそらく、色々と忙しく大変な事が多いのでしょうけど、
うらやましいなぁ〜って思います。

犬のトレーニングは、本当に楽しいです。
また、是非。
3. Posted by 箸   2012年03月05日 10:07
kuroさん、ご無沙汰しています。
ブログにお越し頂きありがとうございました!

おっしゃられること、本当にその通りと思います。

フリースタイルどころかトレーニングからずいぶん遠ざかってしまいましたが、またやりたくなりました!


2. Posted by kuro   2012年02月29日 14:02
rairaiさん、こんにちは

人と一緒に作業するのに、ちょうど良いサイズの犬種は、トレーニングでも、なんとなく人が楽を出来るなぁっと思います。

小さな犬は、ちょっとした人の手の動き、足の動きで、ヒールポジションから「大きく」逸脱してしまったり、お互いが見えなくなって、指示が解らなくなったり。

大きな犬では、例えば同じ拍数で他の犬達なら3回スピンできるのに、1回しかスピンできなかったり。

いろいろですよね。

かといって、必ずしもボーダーコリーのトレーニングが簡単なわけではないですし、ね。

そして、たとえ愛玩犬種のトレーニングは作業犬の何十倍も大変だったとしても、その努力を、おそらくそのハンドラーさん達は楽しんでいたのだと思います。

だから素敵な演技になるのですね、きっと。

1. Posted by rairai   2012年02月29日 11:25
同感です。
両方の犬種の飼い主である私は安易な方(作業犬種)に流れ、愛玩犬のチビはどこかで自分に言い訳をつけて諦めてしまっている気がします。
可愛い愛玩犬で評価される飼い主は、決して諦める事無く、日々のトレーニングをコツコツと続けているのだと思います。
きっと、作業犬種の何十倍もの努力が必要だったはずです。

その努力をし続けた事を称賛したいと思います。
(自戒の念とともに・・・)


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