2012年07月30日 14:22

豊かに暮す

何度も書いている事で、しかもこれは私の独断ですが、フリースタイルは、犬との生活の中で必ずやらなければいけない事ではありません。生死に関わるわけでもなく、いわば、ハンドラーの酔狂に犬をつきあわせている、、、究極そういう事なのではないか、と私は思っています。

jpg

だからこそ、そのトレーニングは犬にやさしい方法をとりたい。


ただ、やさしい方法が必ずしも簡単な方法であったり、犬の努力を必要としない事、というわけではないのです。

私は、まず、犬にポジションを教えます。まずは、犬にポジションを経験させる。そして、手の誘導の基礎を教える。同時に、ハンドラーと一緒の作業の楽しさを教える。

こういった事を、犬が自然に努力できるような方法を考えて教えてゆきます。


3分間、こういうトレーニングをすると、犬はとっても疲れてしまいます。飼主が静かなひと時を望むなら、子犬や若い犬を1時間走り回らせる必要は無く、 3分間、頭を使わせる事です。5ヶ月のパピーも、その3分間の後は静かにぐっすり眠る。


人間は考える葦、だなんて言いますけれど、犬だって考える。

犬だって、ただ漫然と、ゆったりと暮しているだけが良いとは思えない。

4年に一度のオリンピックの観戦は、TVでも刺激的だし、気分が高揚したりがっかりしたり、それがまた明日への活力となる。


犬もまた、犬だって、社会から様々な刺激を受け、考える。しかも考える事の学習をした犬は、更に自分の対処の仕方も考えられる様になる。

そして、社会に暮らすという事はそんな事だと思うのです。豊かに暮すという事、それは、必ずしもストレスフリーに暮すという事とは異なると、私は思います。


フリースタイルのトレーニングは、まさにその、考える事の学習です。







トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

[リズミックポー] トレーニングDVD by Dr Attila
フリースタイルの様々なポジション、
ステップやムーブの教え方を解説。
日本語版は、UKドッグアカデミーへ。
最新コメント
月別アーカイブ
記事検索
  • ライブドアブログ