2013年06月28日 11:39
振付
他のところで書いたものを、ここにもちょっとアップします。
犬のトレーニングは好きだけど、踊るなんてとんでもない、踊ってもいいけど衣装なんてばかばかしい、そんな声をあげていた人達が、次々とフリースタイルにはまっていく、犬の力だと思う。犬と一緒だからできる事だ。
(写真は2009年 ダダ若い! 私も・・?)
フリースタイルをやりたいけど、どう練習をしたらいいのか解らない、そんな声に少しでも役に立つのなら、と自分の練習内容を伝えるという形で、レッスンをしている。月に1回のレッスン、そして、時々、個人的なご要望と私の都合があった時に。
私のレッスンは、本当の基本ばかり。
基本的ポジションを強化すること。
基本の動きをどうやってマスターするか、どう組み合わせて複雑化していくか。
技術的により高度なルーティンを(将来)振り付ける為に必要な動きの基本の練習(遠隔への道、かな)。
レッスンは、基本ばかりだけど、これを使って、振付けて、犬と一緒に苦労する事は、きっと大きな力になる。
「言われたことを一ヶ月がんばったらヒールワークがグンとよくなりました」と言われた時には、天にも昇る程嬉しかった。
レッスンで「今日の課題」として練習したシークエンスが、ルーティンの中に組み込まれていたのを見た時はこそばゆい気がした。
遠隔への道を実践して、素晴らしく高度な技術を見せてくれた犬とハンドラーにはあぜんとし、感激もした。
う~ん、やっぱり私のやり方は間違っていなかったのだ、,、だけど、みんな、すぐ上手になっちゃって、私は置いていかれちゃうなぁ・・。
フリースタイルの振付けは、一度決めたらそのまま押し通すというものではないと、私は思っている。
振付けにあたっては、自分の犬の特徴を考え、今できる事、今はまだあまりうまくいかないけれどルーティン完成までには何とかなりそうと思える事を使って、自分と自分の犬が表現したい事を組み上げていく。出来上がったものは、自分の犬を表現しているものでありたい。
そんな事を考えながら振り付ける事で、自分の犬を更によく知る事ができるようになるし、犬もまた、共同作業の楽しさを覚えていくはずだ。
犬がうまく動かない、音楽に間に合わない、なんとなく散漫としている、犬の意欲にばらつきがある・・・。
そんな時には、振付けに変更が必要になる事も多々ある。
どうしてできないのかを考え、できるようにするにはどうしたらいいかの道を探り、できるようにするのが正しいのか、振付けを変更する事がいいのかを選択する。
重要なのは、そのルーティンにおける、自分が何を表現したいかというハンドラーの意図だ。
そこがちゃんとしていないと、「その動きは犬がうまくできないみたい」とか、「そのシークエンスがだれて見える」とか、「その組み合わせには無理がある」とかいった批評に、どのように対応したらいいかを決定できない。
それだと、犬だって、そのハンドラーを信用していいのか解らなくなる、だからやる気だって失せる。そんな風に、私は思っている。
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