2018年08月24日 11:38

動作と状態

これは、私が、最初のボーダーコリー、Divoとトレーニングをしていて気がついたことです。

なぜ、犬は「すわれ」と言われて座り、解除の言葉を聞かずに立ち上がってしまうのか?
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Divoは、その性格的に、人との交流が大好きだった犬だったので、トレーニングは大好きでした。

私は、彼とのトレーニングには、いつもボールを報酬として使っていましたが、彼は、ボールが好きなのではなく、それを受け取ることで、自分が正解を導き出したことを確認して、満足を得ていたと思います。
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その彼が、「すわれ」と言われて座るのに、すぐに悪びれることなく立ち上がる。もう一度「すわれ」というと、またすぐに座る、おりこうさ〜んの声にすぐ立ち上がる、、、、 

なぜだろう???彼の表情からは、悪びれた様子は全くなく、自信を持って座り、そして立ち上がる。何が間違っているのだろう?

っということで、考えているうちに、気がつきました。

彼の中で、「すわれ」は座るという動作、腰を下ろすという動作であって、その腰を下ろした状態を維持することは、「すわれ」の中に含まれていないのではないか?

そこで、彼が座っている間、腰を下ろした状態を維持している間には、私は「そうそうそう〜〜〜〜」 と低い声で言い続けることにしました。

つまり、SIT ではなく SITTING を「すわれ」と結びつける作業をしたのです。

これにより、Divoのコマンドに対する理解は、格段に進みました。

罰を与えたり、いけない、と言って阻止する方法を取らない場合、犬がどう理解しているかをハンドラーがきちんと確認することは、トレーニングにおける、最重要課題の一つです。

この「そうそうそう〜〜〜〜」は、クリッカートレーニングの方たちが使うKGSや、Kayce Coverの提唱するインターミディエイトブリッジと似通った役割を果たします。(そしてKayceは、このSITとSITTINGの違いを説明したら、それをその当時(2000年ごろ)まで、提唱した人はいなかった、ぜひ、自分のレクチャーで使いたい、と言っていました>ちょっと自慢)

何より、犬にわかりやすい。

ただし、使うなら、他の二次強化子と同様に、きちんと犬とハンドラーの共通認識を作ることが重要です。 


 


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フリースタイルの様々なポジション、
ステップやムーブの教え方を解説。
日本語版は、UKドッグアカデミーへ。
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