2019年05月10日 17:04

感情

なんども書いているのですが、我が家の可愛いダーちゃんは、バーキングクイーンでした。

これは私が、未熟で無知であったために、彼女に与えてしまった称号です。

DSC_0589


この写真の直前まで、彼女は吠えていました。

吠えながらやっていたことは、私の脚側からサイドステップで5メートル離れる、私の正面から方向変換しながらジグザグにバックして、約15メートル先で方向変換して、私の足の間にバックで戻ってくる、などなど、遠隔の作業を多く取り入れていました。彼女が8歳の頃でした。

DSC_0581

こういった遠隔作業の後、最後のポーズへと、ダダは後ろ足で立って、私の左側で一緒に下がる、それが最初の写真です。

ダダの表情が、とても落ち着いて、にこやかになり、静かに作業しています。

遠隔でなく、私の隣にいて、そして互いに見合っていること、そのことが彼女に大きな安心感を与えたのだと、今の私にはわかります。


犬は、ハンドラーの不安な感情の「匂い」を嗅ぎ分けることができるそうです。
https://www.newscientist.com/article/2150956-dogs-really-can-smell-your-fear-and-then-they-get-scared-too/amp/
さらに、この文章には、犬は人の顔の見える場所では、顔の表情が豊かになる、という研究も綴られています。美味しいものを期待して飼い主の前に座る犬が、とても可愛く見えるのは、飼い主の勘違いでなく、彼らは自分の期待をその顔つきで表現しているそうです。


最近よく目にする、新しい犬のトレーニング方法に、Do As I Doというものがあります。これは、犬の社会的な認知による、模倣する能力を引き延ばすことにより、行動を教えてゆくもので、その有効性から、犬の新しいトレーニング方法として注目を浴びつつあります。

(個人的には、ミラーイメージなのか、左右をきちんとするのか、咥える作業と人の手が掴む作業を同様にするのかどうか、などの細かい部分に対するこだわり感から抜け出せず、まだ、真剣に勉強していないのですが)

DAIDは、まさに、犬の社会性、人を観察する能力を使ったもので、なので、やはり、ハンドラーの精神状態が、フリースタイル/ドッグダンスにおいての犬のパフォーマンスの「でき」に大きく関係するのだということに納得ができます。


ハンドラーの感情が犬のパフォーマンスに影響を与えるのですから、犬自身の感情(情動)は、大きくそのパフォーマンスの出来を左右することは、想像にかたくありません。

トレーニングにおいて、犬の感情、気持ちを十分に考えるのは、ハンドラーの仕事です。








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フリースタイルの様々なポジション、
ステップやムーブの教え方を解説。
日本語版は、UKドッグアカデミーへ。
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