2020年10月15日 15:40

明文化されているFCI審査基準(ドッグダンス)

FCIのドッグダンス競技ルールには、同時に公開されている審査基準のガイドラインがあります。
ここにあげるのは、得点に関する部分の日本語訳です。
競技をするにあたり、明文化されたルール及び審査基準が公開されているのは当たり前のことではありますが、この審査基準のガイドラインは、もしかしたら見過ごされているかもしれませんね。
ジャッジセミナーなどへお出になった方も多いと思いますが、
FCIが明文化している審査基準とどのような整合性があるのか、非常に興味深いですね。
詳しくそれぞれのカテゴリーについて考慮するべき点を挙げていますが、どこにどれだけ重点を置くかについては言及されていません。
そこが、ジャッジの裁量ということになるのでしょう。
公表された時から有効、ということですので、去年も有効だったと思うし、今も有効、のはず。
These Guidelines were approved by the FCI General Committee in Budapest, May 2018. They come into force as from publication.
Wanstepで訳しましたが、疑問点、間違った役などがありましたら、ご指摘いただけると幸いです。


4. 採点基準

  FCIドッグダンスルールに従って、4つのカテゴリーで得点を与える。

  一チームが獲得できるポイントは最大30点とする。
  それぞれ4つの異なるカテゴリーから得点を得ることができ、

  最初の3つのカテゴリーからは、0から9点、
  4つ目のカテゴリーからは、0から3点を獲得する。
  各審査員は、小数点第一位までの採点をす
  (そのため、一番小さな得点差は、
0.1となる)


4.1  プレゼンテーション

  プレゼンテーションのカテゴリーでは、各演技者の最大獲得点数は9点。

  次にあげる観点から評価する。


  ・パートナーシップと共同作業

   理想とする共同作業では、
   犬は全過程を通じてハンドラーによく集中し、ハンドラーもまた
   犬へよく集中している。
   この集中は、小道具やおもちゃ、
あるいは衣装の一部などの助け
   なしに集中を取ることができていること。

   犬とハンドラーは、積極的に作業に参加し、ルーティンを通して、
   作業を楽しみ、互いに助け合っていること。


  ・流暢な流れ

   その演技は、安楽で無理なく行われているように見える。

   動きと動きの間には、意図しない中断はない


  ・反応

   犬はハンドラーからのキューに躊躇なく反応している。

   つまり、犬は、ハンドラーの行動に集中しているだけでなく、

   意欲を持って絶え間無く合図に反応していることを意味する。


  ・合図/指示

   ハンドラーが犬に対して送る合図や指示は、全てルーティンの
   一部になっていること。

   ハンドシグナルが、ハンドラーの振り付けなどの動きすべてから、
   逸脱して目立たないこと。

   ハンドラーの発する声符は怒りや脅しを感じさせるものではなく、

   必要な時以外は大声でないこと。


  ・その日の演技

   犬とハンドラーは、始まりから最後まで、よどみなく、困難なく、

   大きなミスなく演技をすること。


  ・動きの正確性

   HTMでは、ルールに従ってヒールワークはよどみなく行われること

   フリースタイルでは、犬はそれぞれの動きを絶え間無く作業をし、

   動きは最初と終わりを明確に作業すること


4.2   内容(コンテンツ)


   コンテンツのカテゴリーでは、最大9点を獲得できる。
   次にあげる観点から評価する。


  ・犬が主役

   ハンドラーが犬より目立ってはいけない。

   ルーティンは、犬と、ハンドラーと犬の共同作業にを一番の重要な
   点としていること。

   犬がやっていることよりも、ハンドラーの動きが注目を引きつけるのは
   好ましくない。


  ・構成

   ルーティンの構成は明確であること。

   犬は、ルーティンの全体を通して動き続け、犬の長すぎる静止状態は
   好ましくない。

   ルーティンの中でよく考慮された短い生死は、他のムーブと
   同様に評価される。

   

  ・リングスペースのバランス

   リングスペースのほとんどを、様々なムーブと号線のパターンを持って
   カバーすること。

   ルーティンの中で、異なるエリアを平等にしようすること


  ・リングスペースを総合的に使用する

   演技では、犬のサイズ及びその動きのスピードを持って

   リングスペースを最大限カバーすること。

   最大限でない場合でも、リングスペースを平均してバランスよく
   使用すること。


  ・楽しめるルーティン/モーブの量はバランスよく詰め込みすぎない

   それぞれの異なるムーブはバランスよく強調されかつ配置されて、

   一つのムーブが他のムー^部よりも目立っているのは好ましくない。

   犬がコンテンツからコンテンツへの移動に苦労しているような場合は、
   詰め込みすぎ

   HTMのルーティンでは、一つのポジションでよどみなく一定方向へ
   動き、ヒールワークの質を表現していること。

   トリックとヒールワークのバランスは、

   HTMとフリースタイルそれぞれのルールにおけるヒールワークの量
   による。

   HTMでは、フリースタイルムーブは、犬がヒールポジションを理解
   していることを示しているという観点からの評価となる。

   HTMでは、素晴らしいヒールワークを表現することが一番重要。


  ・ムーブの多様性

   ルーティンは、様々な異なるムーブを持って構成する。

   多様性は、様々な異なる観点から得られる。

   高さ、静止動作か、動きを充填しするムーブか、遠隔作業かどうか、

   ハンドラーと犬の位置関係、速度、

   犬の動きの方向性違い(バック、サイドステップ・・・)

   小道具を使う場合は、その小道具はきちんと使用されること

   小道具を使って、犬が様々なムーブをこなすことが望ましく、

   ルーティンの重要なテーマを伝えていることが望ましい。

   小道具が犬のおもちゃになっていたり、報酬となっていることは
   許容できない

   報酬となったりしている場合は、大きな減点となる

   リング内に持ち込まれている物理的なものは全て小道具とみなされる。


  ・個々の作業の難易度

   作業の難易度は、そこに含まれているトリックを含めた要素により
   評価する。

   作業の中に、いくつかの要素が組み合わされている場合、

   少ない要素による作業よりも難易度が高いと評価される


  ・作業間の連続性/互いに徳利しているのではなく

   犬は、一つの作業から次の作業へは連続してこなすこと。

   犬の一つの動きの後に突然止まったりするようなことがないように
   振り付ける。

   繋ぎの動作は、流暢で、ルーティンの中に優雅に組み込まれていること


4.3    芸術性

   芸術性のカテゴリーでは、最大得点は9点。
   次にあげる観点から評価する。


  ・コンセプトの可視化

   ルーティンの振り付けに中で表現しているテーマ。

   ルーティンは、物語を持っているか、ダンステーマを表現している。

   物語とダンステーマは、同じように評価される。
           (どちらかが好まれるわけではない)

   ルーティンのテーマは、ジャッジに明らかに伝わること。

   ジャッジは、あらかじめその背景の物語を知らなくても、この音楽が
   持っている感情表現をルーティンが表現していることにより、
   コンセプトを理解する。

   ジャッジは、そのテーマ内容を知っているか、あるいはそれが好きか
   ではなく、そのコンセプトが表現されているかどうかにより審査する。


  ・犬の動くペースに音楽があっているか

   犬の自然な動きや、気性、個性を表現する音楽が選ばれているか

    

  ・音楽との協調性

   演技は、犬とハンドラーが一緒に音楽に合わせて遂行する

   音楽に特徴的な印象がある場合、その音楽と動きが調査している


  ・適切なハンドラーの動き*ハンドラーの動きが犬の演技をより良く見せる

   ハンドラーの動きは、犬の演技の良い背景となること。

   ハンドラーの動きは、また、音楽をよく表し、テーマともあっていて、

   音楽の雰囲気や店舗を表現している


  ・音楽の感情を表現した演技

   犬とハンドラーの動きによって、音楽の持つ雰囲気を解釈し、
   総括的なテーマを表現する


  ・適切な音楽

   家族で鑑賞するにふさわしい音楽を選択すること


4.4    アニマルウェルフェア

   アニマルウェルフェアのカテゴリーでは、最大3点。

   次にあげる観点から評価する


  ・ルーティンは、犬の質を表現している
   (犬種、個性、身体能力、精神力など)

   ルーティンを作りにあたり、ハンドラーは、犬の性能を考慮し、

   犬に害や不快感を与えるようなことを要求してはいけない

   犬が、極度はストレスを表現してはならない


  ・身体的安全と健康

   作業内容を選択するときには、犬の身体的構成を考慮すること。

   同じ動きを過度に繰り返してはいけない

   犬が怪我をする可能性のあるような動きは演技に組み入れないこと。

   リングの床表面の質や、犬の持つスピードを考慮して

   ルーティンを計画構成すること

   小道具やハンドラーの衣装が、犬に害を及ぼさないこと。


  ・パートナーシップ

   ルーティンにおいて、犬が精神的、肉体的に苦心しているような場合、

   ハンドラーは即座に犬に対して手助けをしないといけない。



    

    



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